2010年2月14日(日)今日もトランプは大阪にいます。
春が来たかのような明るい青空です。
今朝もトランプは近くの大きな公園へ運動に行きました。
公園を軽快な歩調で半周して、休憩中。

いつもより気温が高いので、ハァハァがなかなかおさまりません。

寝ころんでくつろいでいます。
もう少し休憩したら、あと半周がんばって歩きます。

《蛇 足》
今日はバレンタイン・デー。
私〔夫〕の若いころにはなかった日本独自の不思議な風習が定着しているのはご存じの通りです。
そこで、今日のタイトルは「バンアレン帯デー」という語呂合わせにしました。
これは私のオリジナルではなく、江口寿史(えぐち・ひさし)さんの名作マンガ「すすめ!!パイレーツ」にあったものです。
第9巻「さらば沢村!の巻」の第2話「魔女からバレンタインの巻」の冒頭で老人に変身した犬井犬太郎(いぬい・けんたろう)氏が
「あ…あたしらにはきませんねえ…その…バンアレン帯ちょこれいと」
と嘆息しています。
ちなみにバンアレン帯(Van Allen radiation belt)は、地球をとりまく陽子や電子の層です。
望遠鏡で観測できないので発見されたのは意外に新しく、ソ連のスプートニク1号の成功に対抗して、アメリカ陸軍が1958年に打ち上げたエクスプローラー1号のガイガー・カウンターによってその存在が発見されました。
その発見の中心人物がアメリカの物理学者、ジェイムズ・ヴァン・アレンで、彼の名前からその放射線帯はバンアレン帯と命名されました。
ところで...姓の最初にVan(ヴァン)がつくのはオランダにルーツを持つ姓です。
(英語読みをするとヴァンですが、オランダ語ではファンです。)
有名なところでは、ココアで有名なオランダの食品会社、バンホーテンの創業者、バンホーテン(Van Houten ファン・ハウテン)さんや、アメリカのロック・バンド「ヴァン・ヘイレン(Van Halen)のアレックスとエドワードのご兄弟(オランダ出身)が日本にもよく知られています。
この Van はドイツ系の名前によくある Von(フォン)と同じく、英語の前置詞 of にあたるものだというのはオランダ語に無知な私も聞いたことがあったのですが、オランダ人にこれほど Van のついた姓が多い理由についてはごく最近知りました。
それは、大阪の千里にある国立民族学博物館のウェブサイトで、菊澤律子(きくさわ・りつこ)先生が「
蘭語学ことはじめ」に書いておられたのですが...
ナポレオンが西ヨーロッパを征服した19世紀の初めごろ、オランダでも戸籍制度が始まり、それまで姓を持たなかった人々に姓をつけることになりました。
そのため、戸籍の登記官がいろいろな姓を創作する必要が生じ、「~の」という意味の Van を用いて「山の」とか「風車の」とか「湖の」などという意味の姓がたくさん作られたそうです。
日本でも明治初期に国民全員が姓を持つことになったため、お寺のご住職など読み書きのできる人が、山、谷、田、畑や東西南北の文字を組み合わせて名字を大量生産したそうですが、その話を彷彿とさせますね。
ちなみに...私のお気に入りギターの1本は、さきほど名前が出たエドワード・バン・ヘイレン・モデルで、ミュージックマン製の最初期のものです。
(エレクトリック・ギターに詳しい方には「いい歳をしてベタなギターを...」とお叱りを受けそうです。)
そのころの私はフロイド・ローズ・システムのついたギターに興味を持っていました。
また、ボリューム・コントロールが1つだけでトーン・コントロールのついていないギターに執着していたころです。
たまたま、その2つの条件を満たしていたというだけの理由で楽器店で試奏したのですが...
無塗装のネックや全体的にコンパクトなつくりによる弾きやすさ、さらには単体では入手できないというピックアップのすばらしさに驚きました。
エレクトリック・ギターはネックやボディーの材質や作りも大切ですが、音を出すためのピックアップや回路も重要です。
ボリュームを上げるにつれて音がつぶれていくのですが、そのつぶれかたが絶妙。荒々しくもなく、丸くなりすぎることもなく...
ということで、そのギターを家に連れて帰りました。
あれからずいぶん時が流れましたが、黄色いギターは今も私の近くにいます。
