2010年9月9日(木)台風一過の大阪は昨夜、意外なほど涼しくなりました。
夏になってから、大阪では必ずエアコンを入れて寝ていた私〔夫〕も、昨夜は窓を開け放って熟睡できました。
その涼しさは朝になっても残っています。
トランプは快適そうに近くの大きな公園へウォーキングに行きました。
公園を半分まわったところで、休憩。

もう少し歩いたところで、再び休憩。
カメラの方を向かないので、無理やりカメラの方を向かせてみました。

ウォーキングを終えたときに、大好きなてん助先輩にお会いできました。
トランプは大喜び。

てん助先輩はそれほどうれしそうなご様子ではありませんが...

サマーカットをしたばかりのてん助先輩は、りりしいお姿ですね。

公園を一周したトランプは少しバテ気味。

てん助先輩とお別れしたあと、今度はジャック・ラッセル・テリアのクッキーちゃんにお会いできました。


だんだん気温が上がってきました。
それでもクッキーちゃんは元気いっぱいですね。

ということで...トランプは倒れました。


今度は、柴犬のこまちゃんにお会いしました。

仲よく並んでいます。

こまちゃんもあまり暑そうではありませんね。

どうも、からだの小さなお友だちの方が暑さには強いようです。
《蛇 足》
からだの小さなワンちゃんが暑さに強く、からだの大きなワンちゃんが暑さに弱い、ということを少し考えてみると...
たとえばてん助先輩とトランプを比べて、体長や体高の比が 1:2 とします。
もちろん犬種が違いますから、相似形ではありませんが、思い切り荒っぽく、てん助先輩とトランプが相似形、つまり同じ形で大きさだけ違うと仮定しましょう。
そうすると、からだの体積の比はからだの長さの3乗に比例しますから、体積比は 1:8。
からだの密度が同じとして、体重の比も 1:8。
細胞の大きさがほぼ同じと考えると、細胞の数の比も 1:8。
細胞の呼吸によって熱が生産されているとすると、発生する熱量の比もおよそ 1:8 ということになります。
ところが、からだの表面積の比はからだの長さの2乗に比例しますから、表面積の比は 1:4。
からだの表面から均等に熱が放散されるとすると、放散できる熱量の比は 1:4 ですね。
ということは、トランプはてん助先輩の8倍の熱を発生しているのに、放散する力は4倍。
つまり、熱を放散する能力はてん助先輩の8分の4、つまり50%しかないということになります。
やっぱり小柄なワンちゃんの方が、大柄なワンちゃんよりも暑さに強いことがわかります。
...とここまで書いてきて思い出しました!
高校の生物の時間に習った「ベルクマンの法則」。
うすれかかった記憶を呼び起こすと...
上に書いた理屈で、からだの大きな動物は冷却で不利、保温で有利となるので、寒冷な土地ではからだの大きな動物が有利で、暑い土地ではからだの小さな動物が生息しやすい、という内容だったと思います。
ハチドリは鳥類で恒温動物なのですが、からだがあまりに小さいために夜の間、気温が下がると体温を維持できずに仮死状態になる、ということの解説で教わった法則です。
ちなみに、シンガポールの市内の公園で、自在に飛びまわっている色とりどりの野生のハチドリの群れに遭遇したときには感動しました。
彼らが私たちのそばを飛んでいるときに耳を澄ますと、ハミング・バードの名前の元になったハミング音も聞こえました。
ヘリコプターのように空中で静止したり、前後に動いたりしながら花の蜜を吸っている姿に、時の過ぎるのも忘れて見とれたものです。
また、ハチドリたちに会いに行きたいなぁ...