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バーニーズがやってきた!

バーニーズ・マウンテン・ドッグの子犬がわが家にやってきました!バーニーズと暮らす日々を写真中心にご紹介します。

送り梅雨

2009年8月1日(土)

朝は雷鳴で目がさめました。トランプは兵庫県の自宅にいます。
昼前に雨がやみましたので、急いで散歩に出かけましたが、また大粒の雨が降りだして全員びしょぬれになってしまいました。

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ピレネー犬のレディーもうらめしそうに暗い空を見上げます。

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午後は一転、強い日差しが照りつけました。
元気のあまっているトランプは、雑草のはびこった庭を「自主散歩」。
蛙を見つけては追いかけています。

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夕方に、いつもの広い野原へ散歩に出かける準備をしていると、また強い雷雨になりました。
しかたなく散歩は中止。
トランプは網戸越しに今まで見たことがない強い雨を見て呆然。
激しい雨が地面に当たって水しぶきになり、あたり一面がけぶって見えました。

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今年の梅雨はいつまで続くのでしょうか...



《蛇 足》

兵庫県の六甲山の北側の盆地にある「山田の里」(神戸市北区山田町)には白滝姫(しらたきひめ)の伝説が残っています。

奈良時代、山田の里にすんでいた男が都へ出て、宮中の庭仕事につきました。

当時の右大臣、藤原豊成(ふじわらのとよなり)には2人の娘があり、姉は中将姫(ちゅうじょうひめ)、妹が白滝姫。
都のうわさになるほどの美人姉妹でした。
山田の男は、ふとしたおりに見かけた白滝姫に一目ぼれをします。

白滝姫と山田の男の身分はかけ離れており、ふつうならば「かなわぬ恋」で終わるはずですが、山田の男がみごとな和歌を詠んだことが縁で、男は白滝姫を連れて故郷に帰ります。

しかし、この話の結末は悲しいものです。
貴族として育った白滝姫は、山里のつましい暮らしが合わず、梅雨のころに病死してしまいます。

悲しみにくれた山田の男は白滝姫を手厚く葬ったのですが、姫の墓の前に清らかな泉が湧き出したのです。
男はその姓を「つゆ」と改め、その井戸も「つゆの井」と呼ばれるようになりました。
現在も「つゆ」の姓をもつ方がその井戸を「つゆの井」を守っておられるそうです。

さて、その「つゆ」という姓ですが、「栗花落」と書きます。

話は大きく変わって...
これは私〔夫〕の仮説というより幻想ですが、和語の「つゆ」と漢語の「梅雨」が出会ったとき、2つの言葉の意味の間には「ずれ」があったのではないかと思うのです。

2つの言語が出会うとき、類義語の間で意味の統合が起こり、それぞれの語意の一部が消滅するのは当然のことですが。

「つゆ」の語源ははっきりしませんが、「つひゆ(潰ゆ)」が語源であるという説があります。
つまり「つゆいり」のころ、食べものがカビや細菌によってわずかな時間のうちに「だめになる」=「つひゆ」ので気をつけなければならない、という意味でその時期を「つゆ」とよぶようになったのではないかと思います。

庶民が冷蔵庫を所有できるようになったのは、そう昔のことではありません。
私の子どものころ、牛乳は宅配されるのがふつうでしたが、梅雨どきになると「学校へ行く前に牛乳を飲みや。」と言われたものです。
もちろん、わが家に冷蔵庫はありませんでしたので、学校から帰ってくるころには涼しいところに置いても牛乳はだめになってしまうからです。

話は戻って...
実は、「山田の男と白滝姫の伝説」は山田という地名を持つ全国各地にあります。
いちばん有名なのは群馬県桐生市(きりゅうし)に伝わる話で、白滝姫が都から織物の技術を伝えて桐生織の祖となったというものです。

「栗花落(つゆ)の井」の悲しい結末を持つ伝説は(私の知る限り)兵庫県に伝わるものだけです。
ご存知のように兵庫県は「丹波栗(たんばぐり)」の産地です。

自宅のすぐそばにも栗畑があるのですが、今年も栗の花は梅雨入り宣言が出る少し前に咲き始め、その後10日ほどたって栗の花は一斉に落ちました。
栗の花が落ちるのは、まさに「つゆいり」のころです。

「栗花落」と書いて「つゆ」さん、または「つゆり」さん・「ついり」さんと読むのは兵庫県以外にはあまり見られない姓ですが、ほかにも「堕栗花」と書いて同様に「つゆり」さん、または「ついり」さんと読んだり、珍しいところでは「五月七日」と書いて「つゆり」さんと読む姓も兵庫県にあるそうです。

このような苗字の存在がスプリング・ボードとなって、私の幻想、いや妄想を羽ばたかせます。

栗の花の落ちるころには食べ物が「つひゆ」ので気をつけなければ、という梅雨の初期をさすことばであった和語「つゆ」が、小笠原気団とオホーツク海気団によって形成される梅雨前線によってもたらされる雨の多い時期全体を指すようになった漢語「梅雨」に統合されでしまったのではないかという「妄想」を...

〈蛇足の蛇足〉

神戸市北区山田町は、酒米の最高峰といわれる「山田錦」の親に当たる品種、「山田穂」のふるさととされています。

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